親子で楽しくテレビでサッカー観戦するだけで子供がグンとうまくなる方法

こんにちは!

石山コーチです。


久々の投稿になります。

長文でごめんなさい。



JFCの子供たちがサッカーうまくなって楽しくなるには

どう指導すればいいのか日々考える毎日です。

(…さすがに毎日ではないかもです笑)



今日はお団子サッカー(別名ワーワーサッカー、ドリブル突撃サッカー)からいち早く脱却して、欧州の本場の子供達ではスタンダードなちょっとカッコいい大人なサッカーに駆け上がるための1つのきっかけになれば、と思い投稿しました。



4年に1度のロシアワールドカップいよいよ始まりましたね。


その中でも個人的には「スペイン代表」がやっぱりいいです。


スペインのチーム戦術と個々の選手達のプレーは

石山コーチがJFCとして目標にしているプレーモデルです。

(勿論他のチームでも良いところは柔軟に吸収します。例えばグアルディオラのマンチェスター・シティが実践しているポジショナルプレーなど)



JFCの子供たちの顔を思い浮かべながら、こういう練習すれば

「いつか、イニエスタ、イスコ、シウバ、ブスケツみたいなプレーするようになるのかなぁ」

と妄想してしまいます。



一方では、JFCの子供たちは1人1人目標も違うだろうし、

別にプロにならなくてもいいからサッカーを理解して

うまくなってサッカー人生を楽しんでいれば

それで充分とも思っていますけどね…。




話は戻りますが、

ブスケツを除けば、日本人と背格好のあまり変わらない

彼らが世界のトップでなぜ活躍できるのか。



その答えは、今回の話のポイントになるのですが、それは

「考える力」

です。



トップクラスの「技術」もさることながら、

自ら「考える力」がずば抜けているのです。



サッカーはますます「スペースと時間を奪い合うゲーム」になっています。



それを踏まえて良い選手が何を考えているか、

簡単な例を挙げますと、


・「ボールを受ける前に周りの状況はできるだけ把握しておこう」


・「ゴールから逆算してどこに有効なスペースがあるか、ボール保持者、味方、敵、スペースはどこにあるか」


・「ゴールから逆算してゴールに一番近くにいる味方はどこか繋ぐにはどうするか」


・「横パス、バックパスよりは縦へのパス、チャレンジ」


・「1~3秒後の状況はどうなっているか、このワンタッチで状況が変わる」


・「ボールを受ける時の受け方(守備側の矢印を作って逆に受けるか)、

体の向き、トラップする足は左か右か、置き場所、方向は」


・「今の状況でフリック(ワンタッチパス)、トラップ、ドリブル、キープ、パスどれが有効なのか」


・「ターンをする方向やターンの種類は」


・「スピードだけでドリブル突破できるか」


・「どのフェイント、どういう緩急、どのタイミングでいけばドリブルで抜けるか」


・「ドリブルのタッチ1つ、フェイント1つで、コントロールする方向、体の方向、目線などで常に相手を駆け引きで上回って逆をとって抜くには」


・「キックの種類はインサイド、アウトサイド、インステップ、インフロント、アウトフロントどれがいいか」


・「今の状況でグラウンダー(ゴロ)のパスがいいのか、浮かしのパスがいいのか、ハイスピードかロウスピードか、読み勝って通すには」


・「パスを出した後どう動くと有効か」


・「オフザボールの時、敵をここに引き付けることでどこにスペースが生まれるか、ここにスペースを作ろう」


・「味方が縦パスを狙っているはずだから、裏に抜けてもらうふりをして逆に手前で受けよう」


・「シュートでDF、GKを外す為にどういった動きをするか、どうやって逆をつくか」


・「ポジショナルの優位性、数的優位性、質的優位性な状況に立つにはどこにポジショニングすればいいか」


・その他、沢山




これらを高速で瞬時に考えています。



そして、これらを考えながらプレーして自分自身がうまくなっていくのを実感できると

サッカーで表現できることが爆発的に増えてサッカーが凄く楽しくなります。



さらにこれらの成功体験を重ねると「運動記憶」となって、

考えるよりも先に無意識レベルで実行できるようになります。



その結果、本物の技術を「自分のもの」にできます。



本場のスペインの育成年代での指導では

技術の練習が2割、状況把握+判断の練習が8割。

日本はその逆と言われています。



どちらが「考える力」がつくかは一目瞭然ですね。



そういった中で経験してきた成功体験の積み重ねの差が

代表選手位の年齢になった時に大きな差になっていると思います。



「日本人は練習は上手いけど試合だと下手」と揶揄されている所以だと思います。



元バルサの久保建英君、レアルの中井卓大はそういった環境で切磋琢磨しているので

近い将来必ず日本代表の中心になると思います。



この二人はやはり技術が高いのは勿論、

「自分で考える力」がずば抜けているからです。



石山コーチはこれらを大人になってから考えたので、

その分うまくなる量も減ってしまいました。



ですのでJFCの子供たちには小さいうちからバシバシ考えて

うまくなって楽しくなっていって欲しいと思っています。





前置きが長くなってしまいましたが、


「親子で楽しくテレビでサッカー観戦するだけで子供がグンとうまくなる方法」


の本題です。



うまい選手、うまくなる選手がプレー中に考えていること

=観戦するときのポイントですので、


「子どもに質問を投げて考えてもらいながらサッカーを見ましょう」


ということです。



<子供のサッカーの考え方が身に付く質問集>

・ゴールを目的にしたとき、ボール保持者、味方、敵、スペースはどこにあるのか。どう変化しているか。


・ボールを持っていない攻撃側の味方はどう動いているか。止まっているか、動いているか。どっちが多いか。


・ボールを持っていない守備側の敵はどう動いているか。ボール保持者、マークしている相手、守るゴールに対してどこにポジショニングしているか。


・試合はドリブル主体かパス主体か。


・パスでボールを保持している時、一人当たり何(なん)タッチが多いか、どうしてそうなのか。


・ドリブルが有効な場面はどこなのか。逆に有効でない場面はどこなのか。


・「ドリブルだけの選手」と「ドリブル、パス、ワンツー、パスアンドゴーを使い分けられる選手」のどっちが守りづらいか。


・ボールを貰う前、どういう動きをして受けようとするか。(沢山のパターンあり。例えば裏で受けるふりをしてディフェンダーに縦の矢印を作ってその逆の矢印方向の手前で受けるなど)


・ボールを貰う前、意図的に止まって受ける場面はどういう時か。ゴール前?相手を背負ってる?


・パスはどんなパスが多いか。グラウンダー(ゴロ)パス?、浮かしたパス?、強いパス?弱いパス?まっすぐなパス?、カーブをかけたパス?


・キックの種類は何が多いか。インサイド?、アウトサイド?、インステップ?、インフロント?、アウトフロント?


・グラウンダーパスではなくて浮かしたパスが有効な時はどういう場面か。


・周りが良く見えていて良いところにパスを出せる選手はボールを持つ前に何をしているか。(首をよく振って周りをよく見ている)


・ゴールから逆算したときに、ディフェンダーにとってどこを攻められるのが1番嫌なのか。(裏のスペース、まず狙うべきはそこ。)


・何をすればスペースと時間を作れるのか。


・簡単にやる場面はどこか、チャレンジする場面はどこか。


・守備をしている時、チャレンジで球際強くいくタイミングはどこなのか、そのチャレンジへのカバーはどうしているか。


・意図時にボールを長く持つ意味は何なのか。


・競り合いの時の体の向き、手と体の使い方はどうなのか。


・ボールを持っている時の体の向き、顔の向き、目の向きとボールを運ぶ方向はどうか。


・攻撃している時に奪われたときの守備への切り替えの早さはどうか


・守備をしている時に奪ったときの攻撃への切り替えの早さはどうか


・その時その時の駆け引きに勝つために何をしているか。


・この選手は今この瞬間、頭の中で何を考えているんだろう。


・攻撃時に相手の守備側にどうやって矢印を作り出して逆をつくか。


・守備時に相手の攻撃側をどうやって攻撃方向を限定させるか。


・数的優位、質的優位をどうやって作り出すか。


・そのワンタッチ、ワンタッチに何の意図があるのか。


・そのワンタッチをしたことでスペースや時間はどうなっているか。


・攻撃時に仮にボールを受けられなくてもフリーランニングすることで何が優位になるか


・スペースと時間を奪うために、ボールを持っていない選手の動きがどれだけ重要か




<ポイント>

◎何事もバランスも大事です。

いっぺんに質問して子供がいっぱいいっぱいにならないようにする。

見るのに集中したそうな時は控える。


◎これらの答えは極力大人が教えるのではなく子供達自身が考えて自ら答えを出したとき、その子の大きな財産になります


◎見るときのコツはどうしてこの選手はこのプレーを選択したんだろう?こうかな?ああかな?自分だったらこうしてるかな?

すごくいいプレーだから今度やってみて自分のものにしちゃおう、と思うこと


◎一番はサッカーを楽しむこと


◎焦らずできることから少しずつ


◎自ら得て本当の力になる


◎ボールを持っていない選手が試合を作る


◎チャレンジの失敗はOK。チャレンジした数だけうまくなる。





石山コーチの練習では、技術的な練習を勿論やりますが

「考える力」をつけるために、状況把握、判断をあげる実戦形式での練習をこれからどんどん増やしていきます。



それではまた何か子供達に良さそうなものがあれば紹介しますね。



最後まで読んでいただきありがとうございました。






<P.S.1>

スペイン代表の試合はぜひ全試合一緒に見てあげて欲しいです。

キャプテン翼と同じですが、子供たちが憧れてサッカーの情熱が上がって想像力が上がります。


それと、おすすめしたいチームがもう一つだけありまして、

「アイスランド代表」です。


見ている人が自然と応援したくなる“何か”があるのですが

ぜひお子さんと見て何がそうさせるのか一緒に見て発見して欲しいです。


そして自分自身で表現して欲しいです。


おすすめしたいといったら他も好チームがあってきりがないのですが

その中でもこの2チームはぜひ見て欲しいです。


でも自分でお気に入りのチームを探すのも凄くいいことだと思います。






<P.S.2>

ロシアワールドカップは地上波で全試合やっていますが、

テレビでなくてもスマホ、タブレットやパソコンから無料で見る方法もあります。

しかも全試合ライブも見逃し配信もあります。


■NHKのiOSアプリ

https://itunes.apple.com/jp/app/id1373074437


■NHKのAndroidアプリ

https://play.google.com/store/apps/details?id=jp.or.nhk.fifaworldcup


■NHKのPCサイト

https://www1.nhk.or.jp/sports/2018fifaworldcup/matches/

中野JFCサッカークラブ

東京都中野区弥生町にある向台・桃園小学校を中心に、西新宿、中野坂上地区で活動している小学生のサッカークラブです。

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